ダビングの品質にこだわります(その1)
福岡ダビングセンターでは、ダビングの品質を高く維持するため、すべてのプロセスでパソコンを使っています。
【ビデオテープからの映像の取り込み(キャプチャ)ステージ】
ビデオデッキからの映像・音声は、ビデオキャプチャユニットでデジタルデータに変換され、パソコンに接続したハードディスクに取り込まれます。
その際、デジタル化に伴う画質の劣化を極力抑える目的から、データは高画質のDV-AVI形式で取り込みます。この形式は、標準的なDVD画質の5~6倍の情報量を持っているので、画質の劣化は最小限に食い止められます。その分、多くの記憶容量が必要になりますので、多くの大容量ハードディスクを準備しています。
通常は、多くのテープを同時に取り込んでいますので、取り込み中の映像や音声のすべてを、常時モニターで監視しておくことは不可能です。パソコンに映像データを取り込むことにより、後から映像の状態をじっくり確認することができます。(パソコンを使わず、ビデオデッキとDVDレコーダーをダイレクトに接続して自動的にダビングする方法だと、途中で映像の乱れ等が発生しても発見が困難です。)
映像前後の無録画部分はもちろん、途中部分での、テープの劣化等による乱れなどを発見することができます。また、重ね録画と思われる古いテレビ番組などが残っていることも発見できます。
古いテープの場合、テープの劣化や傷み、汚れなどで映像が乱れたり、ノイズが入ったり、音声が出なかったりすることが多々あります。
当センターでは、デッキとの相性も考慮し、業務用・民生用の最高峰から標準レベルまでの様々なビデオデッキを準備し、さらに複数のメーカーのものも備えています。
取り込んだ映像や音声の状態が悪いものについては、別のデッキを使用して再度取り込みます。その際、TBC機能のオン・オフや画像安定化装置の使用による状態の変化を見ながら、最良の状態になる環境で再取り込みを行っていきます。
それでも取り除けなかった乱れや不要な映像部分については、場合によってカットします。